夜の世界は心配と不安が付き物

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東京に20代で上京した私はお昼はアパレル販売員をし、夜はキャバクラで働いていました。

その頃、私には2つ下の彼がいて彼もまたホストをしておりお互いに夜の仕事をする事には反対はありませんでしたが私は彼がホストをしている事が心配でした。

キャバクラもホストも異性との距離が近く、お酒の席だと言う事や疑似恋愛を体験する様な場所でもあったので私にも彼にもそれぞれお客様から好意を持たれる事はありました。

私が働いていたキャバクラは新規の方よりは昔から馴染みのあるお客様やそのお連れ様ばかりだったので、変な人の席につく事はなかったのですが彼が働くお店は新店舗と言う事や若い女性が多かったのでそこが心配でたまらなかったのです。

そんなある日彼のお店に行くと、彼が接客をしている相手は彼にべったりとくっ付き終始その光景に仕事だと分かっていても苛立と不安が込み上げてきました。

他にも彼のお客様は居ましたが、女の勘なのかその女性客だけはどうしても嫌な感じがしたのです。

不安や心配が募っていき、若い女性に言い寄られて嬉しく思っているのではないかとつい後から彼に言ってしまい情緒不安定な時期が続きました。

そんな時に彼と一緒に働いているホストの友達が町で女性二人を連れているのを見かけ、その一人が彼のお客様だったので後からホストの友達にどんな女性なのか然り気無く聞いてみました。

ホストの友達は私に心配をかけない様に話してはくれましたがやはり女性客は彼に対して異性として迫っているらしく、私はそれを聞いてもしかしたらもう関係が深くなっているかもしれないと彼を問いただしてみました。

私が泣きながら女性客の事を聞いたり、仕事と分かっていても不安でたまらないと話すと彼は私を抱き締めて携帯を見せてくれました。

そこには女性客からの異常なまでのメールがありましたが、彼はそれに対して営業メール以外の事は返さずにいたのです。

そして今荒波を立てたら何をされるか分からないから、ゆっくりとフェードアウトをすると言ってくれました。

その言葉通りに彼は女性客と縁を切り、しばらくするとホストを辞めたのです。

浮気の心配がこれから先ないとは言い切れませんが、少しでも心配が減り私も数ヶ月後には無事にキャバクラを辞めて結婚をする事となりました。

疑いはまた何かのきっかけで出てくるかと思いますが、幸せを手に入れられて嬉しいです。